クライムダウン

2011年製作のイギリス映画。

観賞直後の感想は、「あれ? わたしゃ、いったい何の映画を観ていたんだ?」と狐につままれるような感じでした。と、申しますのは、映画の前半と後半のネタブレが大きすぎるといいますか、ストーリー展開の差が開きすぎて、映画を数本分観たような気分なのです。得したのか、損したのか……。

想像していた展開と、あまりに開きがありすぎ、映画のテーマが存在しないまま観終わってしまったようでした。

監督は、ジュリアン・ギルビー、日本ではほとんど馴染みのない方です。

主演は、『トライアングル』、『30デイズ・ナイト』のメリッサ・ジョージ。

物語前半は、クライム・サスペンスとでもいいましょうか、山登りの恐怖と危険を描いています。若者三人が、難所と思われる山肌登山を目指します。登山の最中、エドが大きなイヌワシを発見し、それをカメラに収めようとしていると、足を滑らせ、落ちてしまいます。

しかし、命綱となるロープのおかげ宙吊り状態のまま、プロ・クライマーのロブのおかげでなんとか助かりますが……この件いるか? 観終って思ったのは、正直、上映の時間をかせでいるだけだろ! って。

そして、3人はジェリーとアレックスが滞在する山小屋に到着します。翌日、悪天候を理由に、ロブは計画を変更することにします。ロブが選んだのは、重装備なしで進むことができる歩行ルートでした。

5人で進む歩行登山。昼食後、エドは用を足すため林の中に入っていきます。すると、人の悲鳴を聞きます。声のする方に進んで行くと、地面に呼吸用パイプが突き出しているのを発見します。

ここから話が急展開します。前半の登山シーン、まったくいらねぇじゃん! って思うくらい急にです。

慌てて掘り返してみると、木箱が見え、中には少女が生き埋めにされていたのです。少女の名前は、アナ。誘拐されたセルビア人です。助けを呼ぼうにも、ここは深い山の中、最短の村まででさえ、25キロあり、さらに電話は50キロ先までいかないと通じない……いや、無線持ってけよ! と、ツッコミたい気持ちを抑えます。

しかし、ロブは『悪魔の壁』と呼ばれる垂直の壁を越えれば早く着くといいます。オイ、オイ、25キロは、壁を登ろうが、滑ろうが、25キロだろ! って、またツッコミたい心を制御します。

ロブはアリソン(メリッサ・ジョージ)を連れて『悪魔の壁』を越えることに、残った四人は、そのまま歩行で村を目指すことになります。

ロブとアリソンは、『悪魔の壁』に登り始めますが、プロ・クライマーのロブはロープが切れて落下、死亡。実は上で何者かに切られていたのです。

次にアリソンは上から落ちてきた石があたり落下、しかし、運良く川に落ち助かりますが、気絶。その後、残った四人と出会うことができました……なんのために『悪魔の壁』に挑んだことか……。

そして、アナを誘拐したと思われる二人組の男にジェニーが撃たれます。残った四人も必死で逃げますが、途中エドが斜面から転げ落ち、足を骨折。さらにアレックスも撃たれ死亡。

アリソン、アナ、そして足を骨折したエドの3人は、村に逃げ込み、警察署へ。しかし、その村にはすでにアナを引き取るために、別のギャング団が来ていました。役立たずの警官のせいで、追ってきた男は狙撃してきます。結局、エドも撃たれ、死亡。なんだかんだで村は銃撃戦に!

っていうか、山関係ないじゃん? という映画でした。

因みに本題は、“A LONELY PLACE TO DIE”『死ぬには寂しい場所』みたいな感じです。

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